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「俺選」

くそっ・・・いえね。今一回ウッカリ書き込んでから消去しちゃったんですよ。なんで気を取り直して。

今日は湿っぽくグズついた空だった。夕方までチョロチョロ来る荷をサバキ。夏前から訪問出来てない客の所に行こうと早めに仕事場を出た。目当ての客の担当部署の部屋は同じビル内で違うフロアーに引越し、移動してから初の訪問であった。広い、きれい、いいな。
お客に声を掛けると、微妙に笑った。なにに笑ったのか暫し観察する事2秒。忙しすぎて笑ったのかと理解できた。津波の引き潮が去った様相を見せる自分の席の前で右往左往する事も出来ずに立ち尽くしてた瞬間に私が声を掛けたのだった。必要な物を渡し、上のフロアー寄って帰りますと告げた。また手が空いた時に寄ってと声を掛けて頂きながら部屋を出る。上に移動し、必要書類を渡した後、備え付けのタダ茶を手に取り面会エリアの椅子に腰を落とした。誰かお手隙きの知っている人通らないかなと張ってみたが特に誰も通らなかった。ので、ゆっくりお茶飲んで、そこを後にした。

(↑久しぶりに小学生の様な「今日は朝起きて顔洗って歯を磨いて〇〇しました。」的な文を書いてみました。どうですか?退屈だね!(これでもさっき消しちゃったヤツより断然省略してるよ。)

で、折角、街へ下りて来たんでどっか立ち寄って帰ろうと思い。駅裏の雑居ビルに佇む怪しいビデオ屋に入ることにした。多くのショップではEROを見せる小部屋をレンタルスペースとして併設してる。商品の一部は倒産して閉店流れビデオとしてストックされており申し出れば破格値で分けて貰える。そこを我々ハンターは狙うのだ。

この手の店舗の商品は99%がポルノだ。がしかし残りの1%普通の作品も扱っている(いや普通はその内の0.1%でここで言う普通とはロードショウ公開などをしたメジャー作品の事を指す。)1%中の殆どがドキュメンタリーや国内未公開を含む超マイナーな作品でとても普通とは言えない。だが、それが我々(誰々?)の獲物だった。
今回はその宝の山の中から発掘した極めて至宝とされる2作品を紹介しよう。


1982年 アメリカ作品 監督ハル・ニーダム  「メガフォース」 定価¥14,800.
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「THE LEGEND OF BIGFOOT」 邦題「雪男・ビックフット」←(泣笑)
 製作年式不明 監督不詳 (セルビデオ作品?)       定価¥12,800.
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それにしても、定価高くね?


あの時スクリーンの前の少年は未来に購入するとはよもや感じていなかった。
「MEGAFORCE」じゃ駄目なんよ。僕らはカタカナ表記でないとね。製造販売株式会社ポニー、当時のオリジナルパッケージですよ。印刷面も年式劣化による色褪せや紫外線劣化が見られずかなり良い保存状態。(日当たり悪いショップにずっと並んでたんだね)あの頃のPONYってパッケージ表面のビニールが横線の入ったザラザラなんですよね。なんだろ表面の印刷見難くなるのに。滑り止めか?(知識ある人コメント求む。)

でまぁ中身なんですけどってその前に、〔メガフォース〕とは、世界中から選び抜かれたミリタリー・エリート達が最新エレクトロニクスで完全武装した史上最強の緊急機動軍団。(パッケージ説明文より抜粋)もうヤバイここまでの説明でプンプンするよね。この作品知らない人はここで薄々気が付いたと思うけどそう、B系ですから。
緊急機動軍団って少しはエマージェンシーレスキューの「サンダーバード」なんかも意識したのかな?あれのミリタリー版みたいなイメージで。
それでさー敵が「巨大な敵 赤い軍団」なんだよー、ワクワクするじゃんね。(自分だけかな)
公開当時(自分劇場行った(恥)とにかくラストのスカイアクションと結末にはびっくりさせられた。だってさぁ最大の敵とまるで子供の頃の喧嘩友達みたいな感じに・・・・つい・・喋り過ぎちゃった。
今の人は解らんだろな。CGに慣れてるもんね。ブルー(グリーン)バックの良さが・・・

リメイクなら、そうですね・・・ウォルトディズニー製作で役者は・・・あの二人また使いますか?ジャンとドルフでも・・・このキャスティングでは間違いなく木曜洋画劇場と祭日昼のテレ東にてヘビーローテション間違いなし。ハリウッド・・・うーん英国のスタジオか・・あえてオーストラリアかな?で撮ればあの頃より進化した映像が観れるんじゃないですか?その技術の革新は良いか悪いかは別モンですけどね。あれを知ってる世代は陳腐さにノスタルジックを感じてますからね。
それが「ふるさと」であり安堵であり癒しに繋がるん訳です。(謎公式)
ましてやあの終盤の内容に説得力のあるリアルな画面は意味を変えちゃうんですよ。
あくまでも箱庭のジオラマ的で無いといけないんです。もっとも当時の製作陣はそんな意図もちろん無かった思いますよ。精一杯あらゆる局面で努力して「アレ」だったんだと思います。
(なんだ結局馬鹿にしてないか?と思われた方・・・違います。寧ろリスペクト対象に値する監督ですよ。)

次に、ユニバーサルビジョン株式会社の「雪男」ですけどこれはね、観た事ないから解らないんだけど、わりとここ最近に「これ自分が捏造しました」ってあの有名な雪男発見フィルム映像を撮った奴が「着ぐるみだよ」って自白したじゃないですか。だから買って見るならこのタイミングかなって。(どないやねん・・あれつっこみ違う?)

以上で今回その店より入念に厳選した結果の2本と言う事で、「俺選」(私のセレクト)作品を皆様にお届けするコーナーでした~。

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* 「途方に暮れて日が暮れて~感想後記」(すんませんJ氏。パクりました) * 
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店主(裏家業風):「兄ぃさんこれ買うの?いいの?」
客:「んぁ?このフロアーにあるどの作品より良作ですよ。だって監督ハル・ニーダムですよ。(キッパリ)」
  そう答える客の口元は含みのある口角を見せ、爽やかな風がそこを吹き抜けた気がした。

店の主はこの2パッケージを袋に詰めながら、これ消費税掛かるんだよなーとかいいつつ
1680円を1600円に負けてくれた。結局5パー負けてくれてんじゃん。さんきゅーと声を大にお礼をした。とその時、個室から出てきたH DVD片手におっさんが出てきた所に鉢合わせ。
おっさん走召~挙動不審。スーツ着て。まだ勤務中だろがゴラぁと怒ってやりたくなる気持ちを落ち着かせた。
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by bdps | 2005-10-05 18:36 | 雑記
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