人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中国インド韓国

             18年6月15日
取引先各位

輸出貨物梱包材における消毒証明に関するお知らせ

平素は格段のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

一部輸出国側に動きがみられ、それに伴い御問い合わせが
増加しましたので、現状の雰囲気をここでお伝え致します。
以前まで各国の植物検疫の要求事項がそれぞれでありました。
昨年より国際基準規約へ参加表明する国の増加が加速してようやくスタンプ印による消毒証明方法に統一されたかの様に見えました。
今年を迎え、五月連休過ぎた頃から消毒証明に関してのお問い合わせがまた増えております。原因は中国の一部地域他、
一部国から証明書による消毒実地証明の要求によるもで、
消毒証明の方法として紙での証明書に固執しております。


「なぜこの時期に動きが出たのか?」

本年1月1日スタートの中国新規定は6月1日までの猶予期間を
定めており、その期限に合わせた厳粛実地強化の為、国内で
独自マニュアルがそれぞれの地方、関係機関担当者に渡った。
しかし、それら内容を誤認識の上、その解釈に統一が無い為、
現在の二重基準を招く事態に陥ったと言われています。
もはや、国際基準のシステムが崩壊している状況といえます。


「その状況を関係機関はどう見ているのか?」

現在、我国の消毒証明書発行該当機関は紙による証明証発行を
推奨してはいません。理由は国際基準があるからです。
ですが、反対に証明証を発行しないともしていません。
「相手が要求するならばそれに従うのは仕方ないのでは?」と
この地域の証明証発行機関関係者は申しておりました。
但し、それは指導では無い。あくまでも証明書が欲しいユーザーが自己責任で処理する事。「こちらでは責任は取れない。」と表明。
正式な発行機関が正式な物となんら変わらない公文書である
証明書を担当官のサインと共に発行しておきながら、
それには責任が取れないと言う。
逆に「柔軟に出してあげている」風な雰囲気を醸し出している
状況に強い憤りを隠せません。
国際基準を遵守しているのに荷主様方は不当な要求を受けている
安易な発行行為により混乱を起こし問題の本質が検疫と離れて行く。
そんな事実に彼等の関心は薄いようです。

(注)上記文章の中で各機関担当者から聞いた言葉使い一字一句の
語句は正確でありません。ヒヤリングし、そのニュアンスを受け止め私の主観を通した言葉の記述になっております。


「今後どの様に対応するのか?」

現在のシステムの中で農林水産省植物防疫所から登録を受けた
梱包材生産者の我々は荷主様の依頼により消毒処理を実地し、
消毒処理報告書及び温度自動記録紙を保管管理しています。
そして、(社)全国植物検疫協会からスタンプ使用承認を経て
貸与された印で代行押印といった手順になります。
この作業で荷主様が要求している事の義務と責任のサービスは
果たされていると考えます。
世界基準非参加国以外の独自要求に関して特に現地サイトの情報が
一番新鮮で確かな場合(正誤は別)が多く、その証拠に我国の
認証該当機関は、サプライヤー、フォワーダー、シッパー、
現地ユーザー方の得る情報を我々に対し、何かあったら教えて下さいという姿勢が多く見受けられます。
現状、認証承認機関が書類を出すことに責任が取れないのであれば、
残念ながらその発行システム内の我々が変わりに諸外国と交渉する訳にもいかず、誠に不穏意ながら御客様の判断で証明書をお求め下さい。そして、発行請求の御手伝いしか出来かねますと言わざるおえません。


各国独自要求に対する消毒証明書発行手順

1.お客様のルートで独自請求をキャッチ。
2.梱包材生産者に消毒材使用の依頼。
3.消毒処理報告書及び温度自動記録紙と共にデーター記入された
輸出貨物梱包材等消毒 証明依頼書を梱包材生産者から受け取る。
4.輸出貨物梱包材等消毒証明依頼書に必要な事項を追加記入。
XX地区植物検疫協会へFAX ***-***-****
(TEL ***-***-**** 担当 oo様)
証明証1通¥2.000.- 他代行手数料無料。
証明書の受け渡し方法として、送付可能です。
請求金額支払い方法、送付形態に関しては
担当者に御相談下さい。


↑とまぁ、暫くうちは苦肉の策で対応予定です。
いろいろな所から聞き出して内容をミックスしてる部分もあるんで
「それ違うんでない?」という意見の持ち主様はどうか御教授願います。
by bdps | 2006-06-17 09:20 | 検疫
<< 荷物待ちの朝 初夏の香り >>